「ちょっと、引っ張らないでよ!」
「さっさいくぞ。
俺様はな、たまってんだよ」
「はぁ?何が?!」

そのまま中へ引きずり込まれ、
なんともまぁ
マニアックな部屋へ放り込まれた。

檻やらジャラジャラしたものやら、
変なものやら…

逃げようとしたら、
その人は私をベッドに押し倒して、
両手を拘束した。

「な、な、な、な、何すんのっ?!」
「なんだよ、お前だって、
無理矢理のが好きって、
言ってただろ」
「言ってない!ってか何のこと?!」


体を動かそうにも、
しっかり押さえつけられてるから
ピクリとも動かせない。


いやいや、
この状況おかしいでしょ?!


「確認するけど、
マッチングアプリの花田くんだよね?」
「は?違うぞ」
「……」
「つか、お前、あかりんじゃねぇの?」
「あかりん?誰?」


まさかの人違いー!
おいおいおいおい…
まずいよねぇこれ?


本物の花田君、
今頃怒って帰ってるかもじゃん。

で、こいつ、人違いなのに、
手を離さないのはなんだ!


「人違い…」
「ん、でも、まぁいいや、お前で」