「糞がコロンとしてるからコロンだ!
なんか文句あるか?」
いや、ないけどさ…
薄い茶色に、耳が垂れてて
なんとも愛らしいのに、
うんちのコロンが
名前の由来なんてかわいそうな子…
「あんた、キャラぶれてるけど、
この先大丈夫なの?」
「何の話だ?」
「俺様キャラで、
ウサギ飼ってるとかまずいでしょ…」
「はぁ?
俺様だってな、
癒しくらい求めてんだよ!
なかなかストレスの溜まる生活してんだからな」
湊斗は鼻から、フンッと息を吐いた。
そんなの言われるとさ、
ちょっとあわれんじゃうじゃん。
ま、その年で部長だし、
なかなか大変なんでしょうけど。
「あ、俺様は風呂に入ってくるから、
お前はコロンと遊んでやれ」
「ふ、風呂?」
「俺様は今日も疲れてんだ。
お前みたいな平社員とはちげーからなっ」
と言って、消えてった。
………。
しばらくその辺をうろうろするコロンを
見つめながら正座してたけど…



