デートだって!?

そんなの、
湊斗がするわけないじゃん。
恋人でもないのに。

そもそもプライベートでは
関わらない約束だし。



だけど、かなっちが目を輝かせているのを見ると、
きっぱりとは断れず…

「えー、湊斗、
そういうのどうかなぁ…」
「志崎部長は優しいし、
絶対いいって言うよ!
ね!?きいてみてよ」
「わ、わかった…」


っと言ったものの、
めしつかいである私が、
あいつにWデートなんて話、
切り出せるはずもなく。


それに、今そんなこと
考えてる場合じゃないの!


どうにかして、
あいつより優位に立つための《弱味》
を探さなきゃいけないんだからねっ!


というわけで!
私、川村 奈紗、考えました!