「だーれがそんなこと言うかっ!」
つまり私…
騙されたってこと!?
私の方が優位に立っていたはずなのに、
いつの間にか、
あいつのめしつかいに
仕立てあげられていたなんて。
「そんな怖い顔しなくてもいいだろ。
俺様のめしつかいなんて、
なりたくてなれるもんじゃねぇからな」
私は顎がわれそうなくらい、
歯を噛み締めた。
こいつを何とかせねば…!!!
*
「奈紗ちゃん、最近昼休み、
忙しそうにしてるね」
今日は、元気もりもりB定食を選んで、
唐揚げを飲むように食べている私見て、
かなっちが心配そうに言った。
「また今日も何かあるの?」
「…(ごくん)。ある!」
「そう言えば、
志崎部長とはどうなの?
うまくいってる?」



