「ご苦労」
とだけ言って、コーヒーを受けとると、
行ってしまった。
あれ…何で?
今日はそんな気分じゃないのかな?
なんか…ちょっと残念…
はっ!
私ったらこんなこと思ってる!
それからというもの、
湊斗にパシられることが
当たり前になってきた。
断ることもできないし、
あいつの言いなりになってしまってる…
最悪!
だけど、何度言うことを聞いても
キスはもうなかった。
「キスして欲しい」って自分から言うのは
絶対嫌だから、
前みたいに向こうからしてくるのを
待ってるけど…
って、私ってば、
あいつに支配されてんじゃん!
間違ってもあいつのこと好きだから
キスして欲しいってことじゃないから!



