「言っとくけど、
お前が言ったからじゃねぇから」
「あ、うん…
わかってる…」

まぁ、もう、私なんて、
関係ないし……ね。

「俺様とお前はもう他人なんだから、
あんま詮索すんな」
「え?あ、ごめん」

他人って言葉、
心に突き刺さったわ。

自分が湊斗を突き放したくせに、
湊斗に他人って言われて傷つくとか、
私、ほんと何なの…?


「じゃ」

そう言って、湊斗は私の手を振り払うと、
さっさと人混みの中へ消えていった。


前に私の家に来たときは、
優しかったのにな…


「ばい…ばい…」


もう、話しかけない方がいいのかも…。