「橋田さん、いいなぁ。
志崎部長と話せるなんて」

斜め前のテーブルから
小声でそう言うのが聞こえてくる。

「橋田さんかわいいですもんね。
あの二人ならお似合いですよね」
「ねぇ、橋田さんの隣の人誰?」
「えっと、確か、総務の人ですよね?」
「あ、総務のねー。
志崎部長と橋田さんの横にいるから、
顔がへのへのもへじにみえるね」
「ほんとですね。
なんというか…
ぱっとしない顔ですね」