それから、数日が経って、また石井先輩に会いにいった。

そこで、保坂先輩の意識が戻ったことが告げられた。

「ほんとですか!ひとまず良かったですね、先輩。」

「うん。まあ、まだ目が覚めたってだけだし、私のこと分からないみたいで。」

「そうなんですか…。」

「でも、まあ一歩進みはしたよね。
あ、今日も帰りに病気寄っていこうと思うけどいい?」

「もちろんです。」