俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


親が警察に圧力…それは、VIPらの常套手段だ。

それで、いくつもの大なり小なりの事件を揉み消してきたと、兄貴から聞いたことがある。



ちなみに、兄貴もVIPだったが。

うちの親父は警察に圧力を掛けるようなことはしない。

むしろ、要領良く調子に乗っている兄貴のボロを探して警察に突き出したがっていた(…)。なんて親だ。

兄貴もそれをわかってるからか、警察沙汰になるようなこと…傷害、ドラッグの類いは一切しない。

単純に興味がないっていうのもあるけど。



…話を戻すと、警察にだんまりしていた理由とは、そういうことだったのか。

セレブに圧力掛けられて、事件を揉み消す?金でも貰ってんのか?

ったく、警察もろくてないのいるな。



「…でも」



凌憲はそう言い掛けて、俺を見る。

そして、なずなの方をも見た。



「伶士が一緒に行動を共にしている人なら、信用出来ると思って、ね…?」



すると、なずなは「はっ」と声を発した。



「…お目が高いぞ?呉服店のお坊っちゃま。伶士云々どうより、本部の特別班はそんな忖度などはしない。正確な調査報告を元に、必ずやガイシャとの関連性を突き止める」

「そうだと、有難いです」