そう言って、凌憲は隣にいるなずなに「こんにちは」と頭を下げる。
しかし、頭を上げてから、なずなの顔を見ると、少し固まっていた。
「…あれ?君」
「…あっ」
隣にいるなずなは、凌憲の顔を目にした途端、かなりの驚愕の表情を見せ、ギクッとしている。
途端に挙動不審になり、あわあわとしていた。
しまいには、気まずそうに凌憲から顔を背けている。
凌憲も、なずなの顔を見て首を傾げていた。
「…あれ?君、確か綾小路先生のところの…」
「…しっ!しぃーっ!」
なずなが慌てて人差し指立てて口に当てて、凌憲に口止めを訴えている。
口止めされて「あ、あぁ…」と、凌憲はその続きを話すのを止めてしまった。
え?何?
この二人、知り合い?
…しかも凌憲の口から『綾小路先生』出てきた?
え?え?何?何?
綾小路先生、何者?!知りたい…!
そんな疑問と好奇心でいっぱいになってしまうが、そこで皇先生が「早速話をしようか」と、間に入ってきてしまい、その話は本当に終わりになってしまった。
…ちっ。



