俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


先生、アツいところは何も変わってないんだけど。

見たことのない先生の怒りを目にすると…この件を、先生はどれほど重大に捉えているのかがわかる。



「ここは学舎だ。学問だけではなく、社会常識をも教える場であるのに。生徒に絶対の権力を持たせて差をつけさせるなんて、あってはならないんだよ…」



そして、悲しんでる。



「…だから、これを機に膿は出す」



その発言。

先生…本気だ。




すると、校長室のドアをコンコンとノックする音がした。

皇先生は目の前に座ったまま「はい、どうぞー」と返している。

誰か、来る?!



少々慌てて振り返ってしまったが、先生は「大丈夫だよ」と言っている。



「彼らは協力者だ。今までのことから少々疑心暗鬼になっていたんだけど…橘、君が来ると知ったら全面協力してくれることになったんだ」

「…え?何で」

なぜ、俺なのか。

すると、皇先生はいつもの穏やかな笑顔を見せている。



「…君を信頼しているからじゃないか?」



ドアの向こうから現れた姿と、すぐに目が合う。


…何でなんだ?

俺、何も言わないでここを出ていったのに。

なのに、それでも…。



「…伶士っ!」