「まさか、うちの学園の地下に魔力が…って、まさか彼らが魔力の取引とか、そこまでのことをやっているのは把握出来ていなかった。聞いて驚いたよ」
「……」
「そんな危険なことが、まさか学園で行われてるなんて」
でも、この口振りからいくと…皇先生、そっちの話に通じているわけ?
驚きだよ、それ。
普通の人なら、魔力だの何だの言われてもハテナマークが飛び交うはずなのに。
そして、何故か先生はなずなに「ね?」と、相づちしている。
なずなは頷くのみだが。
「…VIPの話は、前からも見過ごせない点はたくさんあった。…だから、高等部の校長を買って出たんだけど」
「…ご存知だったんですか」
しかし、先生の視線が一瞬ではあったが、怒りを帯びたものになる。
「やりたい放題もいいところだ。ここまで来たら、もう見過ごせない」
「せ、先生…?」
「だから、今回は独断で警察に全面協力することにしたんだ。もう、親の顔色を伺う連中を構っていられない。…生徒一人の命がかかってるんだから」
皇先生の迫力に、何も言い返せない。
黙って唾をゴクッと音を鳴らして呑んでしまった。



