御贔屓にされないので、VIPもやりづらい。
だから、VIPは焦りだした…ということか。
と、いうことは。
皇先生は…?
「さあさあ、そこに座って座って」
そして、俺達は応接用のソファーに誘導され、着席を促される。
その際、皇先生はなずなにも頭を下げていた。
「こんにちは。君が陰陽師さんの捜査員だね?」
「私は鈴代なずな。陰陽師だ。本日はお世話になります」
「…鈴代?」
は…大人相手にも、陰陽師だ。か!
相手は高校の校長先生だぞ?!
皇先生、首を傾げてるぞ?!
ったく、どこに行っても偉そうなのは少なからず滲み出るのか…。
お互いソファーに座ったところで、早速話が始まる。
「…橘が警察の捜査員としてやってくるとは、最初聞いた時は耳を疑ったよ。まさか、こちらの陰陽師さんが、橘建設の陰陽師さんだったとは」
「え、えぇ、すみません…」
皇先生の中では、なずながウチの陰陽師だから、俺も着いてきたっていう解釈がされているようだけど。
それで納得してくれてるって、どういうわけなんだろう…。



