俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


気さくで人当たりが良い皇先生。

嬉しそうに寄ってくるその笑顔は、時が経っても変わらない。



「前の佐藤校長が心筋梗塞で倒れて、退職するからって緊急で就任したんだ。…そんなことより、元気なのか?楽しくやってるのか?」

「は…はい!」



この中等部の教務主任だった皇先生は、俺にとっては、まさしく恩師。

他の教員が、俺が北桜を辞めることを猛反対する中、この先生だけは賛成してくれて、協力的だった。

『自分の決めた道を信じろ!』だなんて、お熱い言葉も頂いた。

でも、本当に信じて良かったと思う。



と、いう昔話はさておき。



この皇先生が、高等部の現校長。

…なら、話が段々繋がってくる。



皇先生は、親父が学生だった時からこの学園の教員をやっていて、昔からこの学園を見ている。

そして、どの生徒や親にもフラットに対応していて、決して媚びたりしない。

故に…寄付金云々なんて関係ないもんだから。

VIPを御贔屓にする先生では、ないのだ。



…だからか。

警察に、捜査に協力的なのは。

事件が起こったことを、学園の不名誉として揉み消そうとしないスタンスでいるのは。