俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

「ふーん。時代は変わったね。俺達の時代にはそんな奴らいなかったのに。レディクラはいたけどー?…ふふっ。先生より風紀委員のより、うるせーババア連中?」

「ババア言うな!…ぶふっ。見た目も成績も家柄も高貴な女子が集まった意識高い軍団なんだから。『北桜学園の生徒である自覚を持ちなさい!』なんて、チャラチャラしてた優はしょっちゅうくどくど言われてたな」

「そうそう!『その髪なんですか!』とか『制服のシャツはズボンに入れなさい!』とか『北桜学園の生徒がそんなことでどうするんですか!』とか!…で、レディクラのリーダー・美住が、結局、優に惚れてまうというオチ」

「あははは!そんなこともあったな?懐かしい!」



どうやら親父たちは、昔話に華を咲かせているようだ。

親父たちの時代は楽しかったんだな。

レディクラ、昔はお高くてお堅い女子の集まりだったんだ。

今は…違うけど。



でも、VIPもレディクラも。

北桜学園のことは、もう俺には関係ない。



話し半分に聞いてると、忠晴がこっちにやってくる。