俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~









(………)



そこでパチッと目が覚める。



そこは、いつもの見慣れた自分の部屋。

日が沈んでしまったのか、電気もついてない室内は薄暗くなっていた。

今日は日曜日なんだけど、高校の卒業式で学校へ。

俺は一年なのであまり接点がなかったけれども、一応お世話になった三年生の先輩方を見送るために、式に参加。

それから帰ってきて、ご飯を食べたらちょっとうとうとしてしまい、昼寝をしていたけど…外が暗くなるなんて、どれだけ寝ていたのだろうか。



また…昔の夢を見た。



最近、よく昔の夢を見る。

何でなんだろう。



しかし、あまり気に留めておくことはなく、体をムクッと起こす。

欠伸をしながらもベッドから降りて、部屋を出る。




階段を降りて、忠晴がいると思われるダイニングに向かう。

だが。



「…おー!伶士、昼寝してたのか?」

「あ、柊斗さん!」



少し離れたリビングの方から、手を振ってくれるのは。

親父の学生時代の親友であり、瞳真くんのお父さんである柊斗さんだ。

隣には親父もいる。