それに、おじさんの母親が日本舞踊の家元?
「…おじさんって陰陽師なんでしょ。なら親も陰陽師じゃないの?」
「優の父親が陰陽師なんだ」
ふーん…と、相づちしながらも。
俺は、親父の顔色を伺っている。
この話題を、どう切り出そうか。
躊躇している。
…でも、聞きたい気持ちが強い。
おじさんの…今。
「あの…」
「…何だ?」
「…おじさん、今どうしてんの」
「どうって…」
「…長いこと入院してるって聞いたけど。大丈夫なの?」
「………」
やはり。
親父の顔色が、一気に変わった。
目を見開いた後、視線がだんだん下がっていく。
親父の様子からすると。
聞いてはいけないことだったのかもしれない。
…でも、俺だって知りたいんだ。
なずなの父親である、おじさんのこと。
「…容態悪いの?それともひどいケガなの?」
「いや、それは…」
「退院できないの?」
「………」
親父がだんだん口を開かなくなっていく。
視線と共に、顔も俯いてしまった。



