甲高い黄色い声がサクッと耳に入って、ギクッとする。
名前を呼ばれて、もしや…と、恐る恐るその方向に目をやる。
だが、その姿を見てガクッと肩を落とした。
「伶士くん!さっきの試合見てたよー!惜しかったねー!」
目が合うと、手を振ってこっちに歩いてやってくる。
なぜ…なぜ、ここで登場するんだ。
ある意味、絶好のタイミングだよ。
御堂さん…!
今、俺の隣には。
なずながいるのに…!
こっちへとやってきた御堂さん。
そこで、なずなの方をチラッと見るが、それでも構わず俺の傍へと寄ってくる。
気付いたか…気付いたよな?
そして、なずなのことは気にせず、俺に話しかけてくるのであった。
…何だ?この状況!
かなり、気まずい…。
「…あ、そうだ!昨日お兄ちゃんと話してたんだけどね?お兄ちゃんも伶士くんに会いたがっていたんだ?元気してんのか?って」
「…え、キャプテンが?」
「うん、そう!」
御堂さんはうんうんと頷いている。



