この、まさに告白という大勝負をかけるという時に!
なぜ、その彼の名前?!
思わず、すっとんきょうに大声をあげてしまうと、今度はなずながビクッとしている。
「え?違うの?」
「ち、違う…」
「…なんだ」
なんだじゃないっつーの。
何故今から好きだ言うのに、あの彼が出てくるんだ。
よりによって、大ボスの敵さんか?
ムードもへったくれもありゃしない。
「じゃあ何?」
「…だから、ちょっとこっち」
「その話じゃない話って、どんな話だよ」
何か勢い殺された部分あるぞ。
おまえの頭にはそれしかないのかと言いたくなる。
…そりゃそうか。
親父の仇、だもんな。
でも、動き出したが最後、後には引き下がれない。
「まあ、いいからこっち」
「どこ行くの」
「…いいから来い!」
なかなか動き出そうとしないので、思わず声を張り上げてしまった。
「ふーん」と、口を尖らせている。
そんななずなを手招きし続けるが。
「あー!伶士くん!」



