(………)
想いの程を、頭の中で言葉にすると。
ちょっとずつ気持ちが高ぶってくる。
先ほどの勢い、何となく戻ってきたかもしれない。
…今だ。
今、言おう。
あの時のこと。
『……好きだ』
あの言葉の、意味。
あれは、俺の素直な想いであることを。
そして、本気なんだっていうことも。
伝えなければ、ならない。
腹に力が入ってしまい、息を軽く吐いた。
そして、口を開く。
「…なずな、ちょっと」
「あ?」
「話したいことがあるんだけど…」
「おー。何」
「………」
改まった感が出ていないからなのか、ヤツは俺の方を見ず、スマホの画面を見ている。
おもいっきり油断してるな。
これから俺が何を話すのかも知らず…。
…しかし、廊下の人通りが多くなってきた。
ざわざわと周りがうるさくなりつつある。
すれ違う生徒と、時々目が合ったりして。
あぁ…俺達一緒にいるとか、見られてるのか。
一応、噂になってるらしいからな。
ここで話を始めたら、昨日のチカのように誰か聞き耳たてるかもしれない。



