俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


(………)



想いの程を、頭の中で言葉にすると。

ちょっとずつ気持ちが高ぶってくる。

先ほどの勢い、何となく戻ってきたかもしれない。



…今だ。

今、言おう。



あの時のこと。



『……好きだ』



あの言葉の、意味。

あれは、俺の素直な想いであることを。



そして、本気なんだっていうことも。

伝えなければ、ならない。



腹に力が入ってしまい、息を軽く吐いた。

そして、口を開く。





「…なずな、ちょっと」

「あ?」

「話したいことがあるんだけど…」

「おー。何」

「………」



改まった感が出ていないからなのか、ヤツは俺の方を見ず、スマホの画面を見ている。

おもいっきり油断してるな。

これから俺が何を話すのかも知らず…。



…しかし、廊下の人通りが多くなってきた。

ざわざわと周りがうるさくなりつつある。

すれ違う生徒と、時々目が合ったりして。

あぁ…俺達一緒にいるとか、見られてるのか。

一応、噂になってるらしいからな。

ここで話を始めたら、昨日のチカのように誰か聞き耳たてるかもしれない。