俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~




そして、翌日。

球技大会最終日の午前中には、バスケの準決勝があって。



二年生の男バスエースのいるクラスには、勝てなかった。

もう、敗退だ。敗退。



それはそれは悔しいことは悔しいんだけど。

終わった途端、じわじわと構っている余裕が微妙に無くなる。



なずなは…なずなはどこだ!



と、思いながら、ソワソワと辺りを見回しながら、体育館から一人、教室に向かう。

なずなは俺達の試合の前に、すでに自分の試合が終わっているから、教室にいるんじゃないかと予測して。



…しかし、こんな時に限って。

トラップが待ち受けているもんだ。



「橘くん、橘くん!さっきの試合惜しかったねー?」



階段を上がりきり、一年教室のある四階の廊下に降り立った時。

偶然、鉢合わせてしまった。

彼女は俺の姿を見つけるなり、こっちに駆け寄ってくる。



「あ…富岡さん」

「バスケも上手いんだね!男バスに負けてないもん!凄いすごい!」

「ど、どうも…」



ヤバい。富岡さんだ。

女バスの富岡さん。