俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


チカの汗の匂いがレモンだろうがパクチーだろうが、どうでもいい。



だからか。

あの時、なずなは俺に気付かなかったのではない。

敢えて、見ないようにして出ていったんだ…!



人の恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて死んじまえ、だからか?

どいつもこいつも、そんな気遣い要らない!



(何だそれ…)



またまた気が遠くなった。

あまりにも気が遠くなりすぎて、ブラックホールに吸い込まれそうなくらい。

そして、宇宙の塵と化す…。



ひょっとしたら、なずなは。



俺と御堂さんが一緒にいる姿を見て。

あの時の『好きだ』は、やはり雰囲気に流されただけのこと、と思ったかもしれない。

もしくは、本当に聞き流して今頃忘れてるとか。

もしくは、大して構っていないとか(…)!



どっちにしても、これは火急の事態だ…!



(どうしよう…!)



…いや、どうしようもこうもない。



即、行動に移すべき。



もう、学校は明日と明後日しかない。

それまでに、何とか時間を作って、なずなと二人で話す。



そしてもう一回、『好きだ』と言うんだ。