女子の甲高い声が背中に響いて、反射で振り返る。
俺と一緒に振り返った陣内たちは「おっ」と声を漏らしていた。
それもそのはず。
俺を呼び止めた女子は、ちょっとした有名人。
笑顔を振り撒いて、手を振りながら駆け寄ってくる。
「おつかれ。バスケの試合見てたよ?」
「御堂さん…」
「もう、凛々子って呼んで?お兄ちゃんと一緒になっちゃう」
この女子は、御堂凛々子さんといって。
同じ学年の4組の子。
何故有名人なのかというと。
美少女。
綺麗な艶々の黒髪のロングヘアに、パッチリとした円らな瞳。
肌も美白で絹のように綺麗で。
正統派清純アイドルのような雰囲気を出している。
俺達の学年では、1、2を争うほどの美少女。
りりこ、だけど通称リンリン。
…実は、すでに卒業した先代キャプテンの妹。
今のキャプテン、伊野さんの前の代のキャプテンの妹。
すなわち、彼女のお兄さんは俺の二個上のサッカー部の先輩なのだ。



