何でか無条件にイラッとする。
なずなに男が近付くと。
昨日も、この高校のミスターである学校1のイケメン、二年の蓑島さんと楽しそうに話をしているのを、遠くから見掛けた。
楽しそうに…。
その時もイラッとして、しばらく収まらなかった。
俺、めちゃくちゃ嫉妬してる。
俺自身、なずなとそんなに話が出来てないワケじゃないのに。
昨日も今日も、廊下で擦れ違っておはよーだなんて挨拶してるのに。
話をしてるのに…まだ、足りないなんて。
どうすれば、このイライラ無くなるんだ?
人の心ってやつは、微妙だな。
試合前のパス練習を陣内としながら、ついつい考え込んでしまう。
「うわー。今日も女子のギャラリー多いぞ?王子」
「…ん?」
「女子たち、伶士目当てに見に来てるぞって」
「…ふーん」
「おいおい。まだご機嫌ナナメですか」
「………」
他の女子なんて、知らん。
別にカッコいいとこ見せたいワケじゃないし。
むしろ、なずな見に来てないかなーって。
何となく、ギャラリー見回してしまう。
「おいおい。自分のファンチェックしなくていいから。試合始まるぞ」
「………」
…しとらん!



