ボールは1組の外野へと渡っていて。
外野の女子は、相手6組の内野の女子が固まっているところを目掛けてボールを投げる。
「きゃー!来る!」
「来るよー!」
恐れてんのか、構えてんのかよくわからない内野の悲鳴?声?があがる。
だが、そんな女子たちの前に積極的に前に俊敏に出て、なずなはあっという間にボールを軽々とキャッチする。
その動きがあまりにも俊敏過ぎて、ギャラリーからは歓声があがった。
「きゃー!なずぽよー!」
「カッコいいー!」
「お、おぉーっ!すげーぞなずぽよ!」
「何だあの動き!すげー運動神経なんですけど!」
「うぉぉぉっ!なずぽよやれぇぇっ!」
チカの声だ。うるさい。
でも、俺も思った。
普通のJKの動きじゃない。
俊敏過ぎる…!
さすが、陰陽師。
そして、間を開けることなく、敵陣地にただ一人残された内野の女子に目掛けて投げつける。
「…え!ちょっと!」
次の動作があまりにも速かったため、敵陣は心の準備をしてなかったようだ。
逃げ切れずに、なずなの投げつけたボールは足に当たる。
ゲームセット。
審判の笛が鳴り響いた。
ストレート勝ち…!



