「行けーっ!あと1人ー!」
「ボール回せー!回してけ!」
女子の試合なのに、男子の声援も聞こえるな。
だいぶ盛り上がってるようだ。
あと一人…ホントだ。
コート上、片方の陣の内野は女子一人しか立っていない。
時間前にストレート勝ち?すごい。
「すげー短縮試合だぞ。もう終わるわ」
俺達の姿を見つけて颯太がやってくる。
「あ、颯太」
「へぇー。どこのクラス」
「1-6と1-1。なずぽよ劇場だぞ」
「…えっ!」
渦中のヤツの名前が出て、咄嗟に身を乗り出してしまう。
コート上をよく見ると…いた。
なずな…内野の陣に立ってる!
そこには、女子数人…だいぶ数残ってる。
6組の圧勝という流れ。
「なずぽよ凄かったぞ?五秒で三人、外野送り。ぶつけて跳ね返ってきたボールを拾ってすぐ投げて当てて、また跳ね返ったボール拾って…」
「えっ!」
五秒で三人?…どんな状況!
そして、そのなずなの凄さを目にすることになる。



