このまま更に時間が空いたら、本当に夢か幻になってしまう…!
「…伶士…伶士っ!おぉーい!」
「わっ!…な、何」
突然耳元で名前を叫ばれて、ビックリすると同時に、ハッと我に返る。
目の前には伸びかけ坊主頭の陣内がいた。
「なーに考え事してんの?何回も呼んだのに。…そろそろ時間だぞ?」
「時間…?」
「バスケの試合」
そうだ。そうだった。
ただいま学校では、球技大会の真っ最中。
本日は2日日で、俺は昨日バスケ一試合して勝利してきた。
本日の試合はこれから。
9月にも球技大会はあったが、3月はバスケとドッジボールと卓球。
「って、まだ30分あるじゃん。体育館ではまだ女子がドッジボールしてるよ」
「それが、もうそろ終わりそうだから早めに来た方がいいって」
陣内は、スマホを俺に見せながらそう話してくる。
このLINEは、颯太からか?
取り敢えず、言われた通りに陣内と体育館に足を運ぶ。
辿り着いた体育館の中に入るが…中には結構ギャラリーがいて、声があがっていた。
何だ何だ。盛り上がってんのか。



