俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


何の反応もなく、普通。

確かに耳に届いているはずなのに。

ひょっとして…あの日のキスも含めて、あの場の雰囲気に流された一言だと思われているとか?

いや、雰囲気に流されて思わず飛び出てしまったことであるが。

それは、嘘偽りのない想いだ。



まずい。まずいぞ…!

なぜ約二週間も放っておいてしまったんだろう。

このままじゃ、本当に夢か幻になる…!



今の状況を把握してしまうと、途端に溢れるように焦燥感が込み上げてきた。



(言わなくては…)



一回口にしたことは、うやむやにはしたくないし。

一度前に出たら、引き下がれない。



それに…。

なずなが、俺のことをどう思ってるのかも、知りたい…。



今までのことを思い返しては、腹を括る。



言う。言おう。

もう一回、言うんだ。



だって、気付けばもう。

明後日は終了式。

それから、春休みで。

しばらく会えなくなってしまう。