「お帰りなさいませ」
「早く車出して、急ごう!凌憲来る前に着替えして昼済ませて…」
「お昼の準備は済んでますが」
「じゃあ、部屋…」
「中庭の応接室を準備してますが」
「えっ!あんな広いところ!二人だし…俺の部屋でいいよ」
「と、いうか。皆様、もういらしてますが」
「えっ…」
忠晴、今なんとおっしゃったのでしょう。
皆様、もういらしてますのですか?
皆様…。
すごく、嫌な予感がする。
「…皆様って誰」
恐る恐るその詳細を聞くと、車は発進する。
前を向きながら、忠晴はツラッとこいて運転をしていた。
そして、ツラッとこいて質問に答える。
「カトレア会のお子様たちでございますが」
「………」
え。
「…それ、芦屋様のみ、の間違いじゃないですか?」
「何故、急に執事に敬語を使うんですか?…芦屋様だけではございませんよ。カトレア会の皆様、全員いらしております。今頃、奥様や頼智さまと私の作ったウニのカルボナーラを食べておられますよ」
ウニのカルボナーラ…やった!
ではない。



