不可思議状態、か。
「医学的にも意味不明な所見だったらしい…そこで、警察はこの『不可思議状態』の捜査を、超常現象調査室に依頼したのが始まり」
「超常現象調査室?」
「その名の通り、超常現象を調査する警察の部署だよ。魔術取引に関する条例を設けている管轄の警察には必ずその調査員がいる。…言わば、警察のお抱え術者たち」
「警察のお抱え術者?!」
ヤクザといい、警察まで術者をお抱えするのか?!
そこにも驚きだ。
「…で、その超常現象調査室が独自に調査…ガイシャの霊視をしたところ、やはり不可思議な点を発見。…これを見て」
なずなが人差し指で画面をもう一度スクロールする。
次に出てきた写真は、鎖骨の部分をアップしたものだった。
「…ん?」
「ここだここ。この傷」
「…あ」
なずなが指差した場所に、よく見ると他の傷とは様子の違う傷がある。
ほんの小さい、針穴のような傷だ。
「…この傷から、微量の妖気、もしくは魔力を探知したんだ」
「傷から…妖気?!」
じゃあ、これは…妖怪の仕業だっていうのか?!



