「だから、何がおかしい!この、つけま………」



最後に謎の言葉を言い掛けて。

なずなの口が急に止まる。



(…あっ!)



そして、膝が崩れていく。

地に引っ張られるように、後ろへとバーン!と勢いよく倒れていった。



「…な、なずなっ!」



突然倒れた?!どうした!

思わず身を乗り出して、なずなの元に駆け寄る。

「なずな!」

返事どころか、体がピクリとも動かない。

仰向けに大の字になって倒れているその身を案じて、上から顔を覗き込むが。



「…ううっ!」



思わず声をあげてしまった。

その、おぞましい表情に。



ヤツの顔。

白目剥いてる…!



百年の恋も冷めるぐらい、おぞましい白目だ…!



なぜ?どうした!

何故、白目剥いて倒れてる!



…と、思ったが。

ヤツから、すーすーと寝息が聞こえる。

寝てる…?



「あらら。倒れてしまいました。やはり霊力底付いてたんですネ」



…え?そういうことなの?

エネルギー切れ?みたいな?