俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


…さっきから黙って二人の口論を見てるけど。



ただの一方的な意地の張り合いのようだ。

くだらない。

非っ常に、くだらない。



「…小さい頃から見てる?!じゃあ、昔から私の顔をしょぼいとか思っていたのか!」

「イイエ。お母さん譲りの美人さんですよ。なずなサンは。可愛いですネ」

「そーんな褒め言葉吐いても今さら騙されないぞ!」



だが、しかし。

二人の口論を見てると、イラッとするのは何故か…!



「おかしいですネ。会うたびに言ってるじゃないデスか。可愛いって。本日も可愛いですヨ」

「おかしいのはおまえだ!…このすっぴんに近い顔が可愛いワケはないぃっ!」

「おかしいですネ」



何か、腹立たしい。

腹立たしい…!



イライラしながら、その腹立たしい光景を見守っていると。



(…ん?)



今、なずな。

後ろにガクッと揺れた。



どうした…?



異変を目にして不安を抱えてしまうが、ヤツはまだ玲於奈をギャーギャー捲し立てている。

気のせい?と、思った。



…のだが。