俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「…昨日の朝、中央区の山林で、雪山の上に制服姿の男子高生が倒れているのを、そこの管理業者のおじさんが発見した」



は…。



「中央区?!」

「うん。円山の峠の近く」

「え…!」



妖怪じゃない…事件?!



思わぬ展開の話に思わず、俺も辺りをキョロキョロ見回してしまう。

そして、俺も声が小さくなった。



「そ、それって…」

「発見されたのは、北桜学園高等部の二年生。意識不明の重体で、速攻救急に運ばれた」

「い、意識不明…!」



高等部二年?

俺のひとつ上の学年?!

それなら、知り合いかも…と、ドキドキし始めてしまう。



「そ、それで…」

「…けど、おかしい点がひとつ。…大量の血液が体内から消えているんだ」

「血液?…消えた?…刺されて大量出血したとかじゃ?」



なずなは、首を振る。



「被害者の体には、切創の類い…刃物で刺された跡は見られない。倒れていた現場も、血痕のひとつもなかった」

「血痕が…ない?」