俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「はあぁぁ…ったく、何でそこに食い付いてくるかね。わかったよ…こっち」



そう言って、掴まれた腕をクイッと動かす。

場所移動を求められた。



やった。勝った…!



「っつーか!いつまで掴んでんの!」

「このまま行く。逃げられるから」

「逃げませんよ!」



しかし、信用できないので、ヤツの左腕を掴んだまま、一緒に移動する。

獲物捕獲連行の図。



辺りをキョロキョロ見回しながら「こっち」と指示される。

廊下の奥まった隅にテーブルと椅子が置いてある、ちょっとしたテラス席だ。



「座ろ。…っつーか!いつまで掴んでんの!もういいだろ!」

「…あ、はいはい」

「ったく、いつからそんな強引キャラになったんだお坊っちゃまは!」

バッと腕を振り払われ、ぶつぶつ文句言いながら椅子に座っていた。

強引、確かに。やり過ぎたかな。



先に椅子に座ったなずなは、長く巻いた髪をかき上げてから、テーブルにタブレットを置いて画面をタッチしている。

それを覗き込みながら、俺も隣に座った。



…そして、今一度、辺りをキョロキョロ見回して、人がいないのを確認。

それから、小声で喋り出した。