同時に、そこで爆発が起こって、風圧で体を揺らされる。
バランスが取れずフラついて足元を崩す者もいた。
「…一般市民を攻撃するなんて、どういうことだ!」
攻撃を仕掛けた彼に向かって、なずなは更なる怒りを顕にする。
だが、この男はまたしても「あははっ」と笑っていた。
「…そんなルール、君たち人間が勝手に作ったものでしょ?」
「何っ…!」
「僕たちにはそんなもの関係ない…」
笑みを崩さず、淡々と自論を語る彼に恐怖を感じたのは言うまでもない。
久々にお会いしても、やはり…この男はイカれてる。
すると、正面玄関口から数人血相抱えて走って出てきた。
「何なんだこの騒ぎ!…あっ」
綾小路室長だ。
登場するなり、木の上の彼を見て立ち止まる。
「これはこれは霊波動使いの綾小路さん。お久しぶりですね」
「…やはり、あなたでしたか。《マントラ》の生き残り、黒い翼のリグ・ヴェーダ…」
「生き残りって言い方、やめてもらえる?魔界から新しい仲間連れてきたんだから」



