とうとうイカれてしまったのか?!
様子を見てこっちにやってきたデカチョー山さんと綾小路室長もひそひそ話をしている。
「何だか相当イッてますね…山さん、尿検査でもしときます?」
「シャブは上がってねえけど一応な…おい!そいつをトイレに連れてけ!」
「さあ、話はここまでとして、皆さんこちらへどうぞ」
毒キノコではなく…ですか。
…そこから、何だか現場が慌ただしくなっていった。
そこで、しばらく俺は一人。
その壮絶ともいえる現場を、ただ眺めているだけの状態となる。
残骸となった檻の周りに集まっている、綾小路室長とVIPレディクラのメンバー。
警官が持ってきた段ボールに詰め込まれる、小さな袋の数々。
慌ただしく行き交う警官の人々。
ただ、一人で眺めている…けど。
でも、それは全てただ通りすぎるだけのような感覚で。
何も頭に入ってこない。
時間が経てば経つほど…どんどん頭が真っ白になっていく。
実は…少しだけ、怖くなってしまったのだ。



