俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「あらやだー!ワンちゃんたち乱入してきちゃったー!」



いやーん!と、驚いた素振りを見せる綾小路室長。

どこか、わざとらしい。



「…って、おまえが合図したから入ってったんだろうよ!綾小路!」



シェパードの後を追うように姿を見せたのは、あの暑苦しいおじさん…いや。

本部で顔を合わせた、生活安全課の刑事さん?!



「やっだー!山さん、フライングー!」

「いーや!何言ってんだこのロン毛男わ!おまえ、合図したろ!間違いなく合図したろが!」

ええ、俺もそう思います。

しかし、綾小路室長がしらばっくれているのは、なぜか。



俺達の前をも物凄い勢いで通り過ぎて行ったシェパード二匹。

部屋の隅でワンワンと叫びまくっていた。

とある箇所を一点集中して吠えている。

その時ーVIPの一人が「うわ…」と声を漏らした。



「…そこか!…そら行け!」



山さんの合図で、出入口に並んでいた大量のスーツ姿の大人や、警官が動き出す。

ワンちゃんの周りに集まる大人たち。

コソコソと会話を交わしたのち、床の一部となっていた床下を開ける。