俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


その声を耳にしては、ハッとさせられる。



鳴き声に被せるように、聞こえる言葉。

やっぱり、その声。

魔獣の声なのか?



しかし、顔面もろにぶち当たって、一度はよろよろと地に崩れるも、リバースも早く、すぐに体を起こして周りをギョロギョロと見回して、人間の姿を探す。

人間逃げて、と言いつつ。

人間を追いかける…?



【…きず…つけた…くないよ…】



もしかして、魔獣は。

この今の凶暴化、自分の意ではないのか?



【…もう…つかれ…た…おなか…すいた…】




そして、もう一度ギャアァァァッ!と悲鳴をあげる。



【…お…かあさ…ん…ごめ…んなさ…い】



ただの、不穏な悲鳴じゃない。



【…にんげ…んのち…のん…じゃっ…たよ…】



響き渡る声には、痛みとか、悲しみとか。



【…ごめ…んなさい…にんげ…ん…ごめんなさ…い…】



震動と共に、耳に伝わってくるんだ。

魔獣の、苦痛の悲鳴が。



【…くるしいよ…いたい…よ…】



「…私が助けてやるっ!!」