俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


ガラスに押し戻されるカタチとなった魔獣は、そのデカい体を転ばされる。

ゴロンと背を見せた時、ピンクのガラスがふっと消えた。

それと同時に、魔獣はギャアァァァッ!と、大きく悲鳴をあげる。



【すけ…たす…けて…】



しかし、すぐにムクッと起き上がり、部屋の中に散らばる俺達人間の方をバッと見る。

赤く大きい目をギョロギョロさせ、光らせた。



「…ひっ!」

「きゃあぁぁっ!」




今度は魔獣の目が血走っている。

睨まれては、背筋を凍らせられ、こっちの方からも更に悲鳴があがる。

再び魔獣はギャアァァァッ!と泣き叫び、その足を走らせた。

魔獣が…こっちに向かってくる!



【とめ…て…だ…れか…とめて…】



止めて。誰か止めて。



え…これは…。

魔獣…?



「…く、来る!うわあぁぁっ!」

「きゃあぁぁっ!」

「…何やってんだ!早く逃げろ部屋の外に!」



悲鳴をあげてあたふたする連中に、なずなが魔獣の後を追って走りながら、再びこっちに怒鳴り散らす。