ガラスに押し戻されるカタチとなった魔獣は、そのデカい体を転ばされる。
ゴロンと背を見せた時、ピンクのガラスがふっと消えた。
それと同時に、魔獣はギャアァァァッ!と、大きく悲鳴をあげる。
【すけ…たす…けて…】
しかし、すぐにムクッと起き上がり、部屋の中に散らばる俺達人間の方をバッと見る。
赤く大きい目をギョロギョロさせ、光らせた。
「…ひっ!」
「きゃあぁぁっ!」
今度は魔獣の目が血走っている。
睨まれては、背筋を凍らせられ、こっちの方からも更に悲鳴があがる。
再び魔獣はギャアァァァッ!と泣き叫び、その足を走らせた。
魔獣が…こっちに向かってくる!
【とめ…て…だ…れか…とめて…】
止めて。誰か止めて。
え…これは…。
魔獣…?
「…く、来る!うわあぁぁっ!」
「きゃあぁぁっ!」
「…何やってんだ!早く逃げろ部屋の外に!」
悲鳴をあげてあたふたする連中に、なずなが魔獣の後を追って走りながら、再びこっちに怒鳴り散らす。



