俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


すると、のたうち回る魔獣の目が、ギョロッと赤く光り出す。

そして、またギャアァァァッ!と、断末魔のような悲鳴をあげていた。



【やめ…て…やめ…て】



悲鳴に潜んだ声が、また聞こえる…。



「…おまえぇぇっ!」

「ははっ!…やっぱりな?この紙取ると暴れるんだよこのバケモノ。田丸ん時もそうだった」

「…は?」

「ここに田丸ぶち込んで遊んでる最中、偶然これが剥がれてよ?そしたら、急に暴れだして、頭の触覚で田丸を刺したんだ。このバケモノ」

「じゃあ…今はわかっててやったのか!」

「…あぁ。おまえら、死ねよ」



そう言って、またしても檻の中に手を入れて、のたうち回る魔獣に手を伸ばす。

なずなが阻止しようと、高橋の元へ向かうが。

時すでに遅く、魔獣の体に貼られた他二枚の御札にも手が届き、一気に二枚ともベリベリッと剥がしてしまった。



《…ギャアアアァァァァッッッ!!!》



今までで一番大きく。

奥にまで響くような轟音の悲鳴が、耳を襲う。

…なんて、バカデカい声だ!

耳、ちぎれる!



「…さあ、暴れてもらおうか?バケモノ」