すると、のたうち回る魔獣の目が、ギョロッと赤く光り出す。
そして、またギャアァァァッ!と、断末魔のような悲鳴をあげていた。
【やめ…て…やめ…て】
悲鳴に潜んだ声が、また聞こえる…。
「…おまえぇぇっ!」
「ははっ!…やっぱりな?この紙取ると暴れるんだよこのバケモノ。田丸ん時もそうだった」
「…は?」
「ここに田丸ぶち込んで遊んでる最中、偶然これが剥がれてよ?そしたら、急に暴れだして、頭の触覚で田丸を刺したんだ。このバケモノ」
「じゃあ…今はわかっててやったのか!」
「…あぁ。おまえら、死ねよ」
そう言って、またしても檻の中に手を入れて、のたうち回る魔獣に手を伸ばす。
なずなが阻止しようと、高橋の元へ向かうが。
時すでに遅く、魔獣の体に貼られた他二枚の御札にも手が届き、一気に二枚ともベリベリッと剥がしてしまった。
《…ギャアアアァァァァッッッ!!!》
今までで一番大きく。
奥にまで響くような轟音の悲鳴が、耳を襲う。
…なんて、バカデカい声だ!
耳、ちぎれる!
「…さあ、暴れてもらおうか?バケモノ」



