俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「…こんなバケモノ所有が条例違反だ?…おちょくってんのか!いい加減にしろよ!」



今度は高橋の目が血走っている。

その視線が捉えているのは、なずなだ。

怒りの矛先は、完全になずな向いている。



しかし、そんな中で。

俺の方をもチラッと見た。



「橘…まさか、兄貴と同じことしに来るとはな?」

「…え?」



兄貴と…って?



「…俺の兄貴が言ってたよ。このバケモノを買った時。滅多にここに立ち寄らないおまえの兄貴が、突然ここに現れた。…星天高校の制服を着た男子を連れて」

「…兄貴が?」

星天高校の男子と…って、兄貴、星天の学生に知り合いいるのか?

聞いたことない…。



「…で、突然現れたと思ったら、みんなの前で頭を下げてよ?『その魔獣は危ないんだ!みんなにも危険が及ぶから、今すぐ手放して返してくれ!…そいつを元の世界に返してやってくれ!』だってよ?…頼智さん、急に頭イカれたんじゃねえかって、みんなで笑っちまっみたいだぜ?」

「………」



兄貴が…この魔獣を?

返せって…頼んでいた?



そんなこと…。