「…はぁっ?何だとコラァ薫!」
ドヤ顔から一転、薫の抵抗に高橋は険しい顔になった。
しかし、そんなの構わず、薫は必死そうに俺に訴えるのをやめない。
「違う!違うの伶士!…私は、あの時話したことは本当のことだし、それに…それに、こんなことするの、私は嫌だった…」
「………」
薫の弁解を聞いて、一瞬頭がごちゃっとなる。
あの時話したこと…冬休みに会った時の復縁の話か?
こんなこと…何のこと?
それは、この今の…魔獣を使ったイジメの話か?
薫もパニックになってるのか、文章がごちゃごちゃだ。
しかし、一人抜け駆けの弁解を、周りが黙っているはずがない。
「…はぁ?宮内、何それ?」
不服な声を漏らすのは、二年のレディクラ連中だ。
その表情も不機嫌そうなものとなっている。
「橘くんの前で、なに急に優等生ぶってんのぉ?私、何もしてません!みたいな?」
「あんただって、散々笑ってたじゃない。田丸の時も」
「…ち、違う!」
「何が?何が違うって?」
今度は、違う戦いが始まりそうだ。



