俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「なぁ?」と、高橋は反応を求めてくるが。



思わず目が点になってしまった。



な…何を。

何を、この男は言い出すんだ…。



俺が、薫の様子を見に来た?



いや、確かに。

学園のことが気になって、この捜査に首を突っ込んだのは間違いない。

凌憲たち仲間の身を案じていたその中に、薫も含まれてはいたが。

薫に未練たっぷりっていうのは…。

いつの話をしている。



ガクッときてしまう。

この男、発想がどこまでもスゴいな。

とんでもない根性だ。




しかし、俺が学園を去った理由はやはりそんなことになっていたか…。

仕方ないといえば、仕方ないけど。

残念な感じ。




俺のそんなガッカリした気分など、知る由もなく。

話はどんどん進んでいってしまう。




「…だけどよ?残念だったな」

「…え?」



残念?いやいや。

発想がおめでたいおまえが残念だよ。高橋。

しかし、違う意味で更に残念な展開の話をされるのだった。



「薫、今は俺のオンナだから。わざわざ参上したのに、残念だったな?」



そう言って、高橋は薫の肩を抱いて自分の方に引き寄せる。

身を寄せられた薫は「ち、ちょっと!」と慌てていた。