俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


そんなところは、尊敬してたのに…兄貴。

何で…。



そんなことが頭をぐるぐると回って。

脳内の時間が、止まってしまっていた。



…だが、現実の時間は止まらない。




「…橘?顔色悪そうだな?あぁ?」



我に返ってふと顔を上げると、俺を面白げに見ていたのは。

また、高橋だ。

ニヤニヤと不気味な笑いを俺に向けている。

本当に、さっきから不気味に笑うな?

本当に、なずなの言うとおり、笑いの毒キノコ食べたんじゃないだろうか。



顔色が悪い?…放っておいてくれ。

こっちは、ショックのあまり放心してんだよ。



だが、俺の事情など、高橋は構っちゃいない。

何かを言いたそうにしてると思ったら、すぐに口にしていた。




「おまえさぁ?ひょっとして…ここに来たのは、芦屋に頼まれたのは口実でよぉ?…本当は、薫の様子見に来たんじゃねえの?」

「は…」

「頼智さんに寝とられて、フラれてズタズタになって学園辞めてったんだもんなぁ?…でも、実は未練たっぷりなんじゃねえ?」

「…ち、ちょっと、裕貴さん!」