俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


この魔獣を使って、田丸さんを殺ったと。

自白してしまった…!



唖然とさせられる。

あの…。



…だが、連中の様子がおかしい。



高橋があれだけ堂々と『僕らがやりました!』とカミングアウトしてるのに。

誰一人慌てるヤツがいない。

むしろ、みんなドヤ顔で、それでも勝利を確信しているような…。



そんな中、また高橋だ。



「…だけどよー?『このバケモノが田丸を殺しました』だなんて、誰が信じる?」



高橋のドヤ顔の理由は、そこか。



「このバケモノ、檻の中に入ってきたヤツをいつもペロペロ舐めたり甘噛みするだけなのに、田丸の時だけなぜか、頭の触覚で急にブッ刺しやがった」

「は…吸血魔獣が、人間を…」

「そしたら、田丸は急に動かなくなってよ?みるみるうちに顔色変わっていきやがった。…でもな?殺ったのは俺達じゃない。このバケモノだ。…バケモノが田丸を殺したんだ。これは事故だろ?な?」

「………」



そこが、高橋の強みか。



自分たちが直接手を下したのではなく、あくまでも殺ったのは魔獣。

自分たちに罪はない。

そう言いたいのか。