笑いたくなるのも無理はない。

だって…これから調べようとしていたことを、自らゲロ…。

高橋、バカなのか?

その周りもザワツキ始めた。

「…は?カトレア会の?」

「嘘!何それあいつら!」

予想だにしない展開となってしまった!

みんな、本当にそう思ったの?!

信じたの?!



すると、無線から『くくくっ…』と、笑い声が聞こえる。

綾小路室長の笑い声だ。

室長のツボにも入ってしまった。



『まさか、そう来るとは思いませんでした。そりゃあ、その若さで飲酒ドラッグ乱交しまくってたら、脳細胞も通常より多く死滅してるでしょうね。アラカン並みでしょう。ぷぷっ』



室長、毒舌ですね…。



そして、綾小路室長の『ふふっ』という不敵な笑い声が漏れる。



『…いやぁー愉快愉快。…いいですよ?なずな。どんどん油断させて下さい?…あ、でも人命救助優先でお願いしますよ?』

「…了解です」