俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


いったい誰がこんなことを!

…とは、言わなくても、この状況からしてわかるだろう。



伊藤さんをバケモノのいる檻に平気でぶちこんで、助けずに、平気でその様子を突っ立って観賞している。

ここにいる奴ら、全員…!

やること悪どいってわかっちゃいたが…ここまでやるのか?!



「やめろ!…おい!」



一度は取り上げた猪狩を再び俺に乱暴に押し付け、なずなはそのバケモノの檻へと身を乗り出す。

しかし、行く手を阻むかのようになずなの前に立ちはだかったのは、二年の藤村。



「何邪魔しようとしてんだよ、おまえ」

「…あぁ?」



藤村は、なずなに圧をかけるように上から見下ろしている。

対するなずなも負けちゃいない。

「邪魔なのはおまえなんだよ。あぁ?」と、下からギッチリと睨み付けている。

ヤンキーのメンチ、再び。



「…あの女子を、あの檻に入れたのはおまえらか?」



なずなが質問をぶつけると、辺りは一瞬シーンとなる。