俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


なずなが驚いている。

何に?…と、疑問に思い、再び魔獣の檻に目を向けてみた。

先ほどよりも、じっとよく観察しながら。



すると、またしてもガシャン!と音がする。

怪獣…いや、魔獣。今度は奥の角へと向いた。



「…やああぁぁっ!…助けてえぇぇっ!」



再び、体がビクッと震えてしまう。

どこからか響く、女性の痛ましい悲鳴が。



しかし、辺りを見回しても、悲鳴をあげている女性の姿はなく、首を傾げてしまう。

悲鳴、どこだ?

どこから聞こえ…!



だが、その所在はすぐにわかる。

それは…魔獣の檻の中!



(…あ、あぁっ!)



嘘だろ…?

まさか、こんなことをするだなんて…!



バカデカい檻の中にいる、バカデカいバケモノ…いえ、魔獣の陰に隠れていて見えてなかった。

魔獣がのっそりと動いた際に、その姿が現れる。



「や、いやっ、やだ、やめてっ!…来ないでぇぇっ!…助けてえぇぇっ!」



檻の角に踞り、恐怖のあまり、ガタガタと震えて。

泣き叫んで、悲鳴をあげている。



あれは…さっき、VIPやレディクラと一緒にいた、二年の伊藤さん?



あんなバケモノのいる檻の中に…入れて閉じ込めたのか?

…何てことを!