俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


連中は俺を見てやんやとザワついているが。

俺はあえてのノーリアクションでいた。

…いや、説明できないでしょ、これ。

警察の捜査のお手伝いしてますとか。



ザワついているのを、他人事のようにただ眺めるのみ。

俺もメンタル強くなったもんだ。



「伶士、何で?…どうしてここにいるの…?」



薫が俺を見つめながら、そう問い掛けた時。

ガシャン!と、大きい物音がして、反射で体がビクッとしてしまう。

周りもビクッと反応している。



何だ?今の物音。

尋常じゃないぐらいの大きさだぞ?



「………」



いや、物音の主は、見てもうおわかりだ。



VIPや薫たちが立っている、その奥には。

そのバケモノが…いる。



魔界に住んでるという、吸血魔獣という怪獣?…魔族だ。

バカデカい檻の中で、のっそりと動いた。

その際に、恐竜そのものな長くて太い尻尾が金属の鉄格子にぶつかったのだ。

動いてる…動いてるぞ?マジで…。

見てると、ざわざわしてくる。



しかし、同じ方向を見ているなずなが、ハッとして身を前に乗り出した。



「…な、何だこれは…!」