俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「しかも、あれは吸血魔獣だ。教科書でしか見たことがない。魔界の最下層に生息しているスーパースペシャルレア。私も初めてだ…」

「…吸血?」

「あの頭の触覚が特徴。…あれで、生物の血を吸って養分とする」

「生き物の血?…じゃあ!」



生き物の血、吸血って…。



《…大量の血液が体内から消えているんだ》



そういうこと、でしょうよ…。



『なるほど、吸血魔獣…』



耳の無線から、綾小路室長の『ほおぉぉ…』と、感心めいた声が聞こえてくる。

そして、すぐに次の指示が出るのだった。



『…ブツ確認致しました。8割クロと見て、そのブツ回収のため、我々が臨場致します。しかし、モニタリング録画は継続。カメラは外さずそのまま』



一旦、無線連絡が切れる。



しかし、なぜ。

そんなSSR魔獣が?

なぜ、この学園の地下に?

そして、これが蠢く『魔力』の正体…!



そして…なぜ、VIPたちは、この魔獣とやらを目の前に平気でいるのか…!



「…おい、おまえら何だ!…どうやってここへ入ってきた!」



VIPの一人が、突然の侵入者である俺達を目にして声を荒げる。

二年の藤村だ。

何歩か足を進めて、こっちにやってきた。